コレクション: ヴァケーション|VACATION

日常を抜け出せ、終わらない夏へ!

ヴァケーションカルチャーとは、ただ“休む”だけじゃなく、旅・リゾート・夏・海・自由な時間そのものを楽しむ生き方やムードのこと。
特にアメリカの50〜80年代に根づいた文化で、若者が憧れた“終わらない夏”の世界観が詰まっています。

太陽に照らされたビーチ、モーテルのネオンサイン、ドライブインから流れるロックンロール、サーフボードを車に積んで走るハイウェイ──そうした風景すべてが、ヴァケーションカルチャーの象徴。

このカルチャーの本質は、
「日常からふっと抜け出し、自分がいちばん自分らしくいられる場所へ行く」
という、自由を求める若者の気持ちそのもの。

映画、音楽、ファッション、雑貨にまで広がり、
ハワイ柄のシャツ、ポップなサングラス、トラベルポスターみたいな色彩感、ビーチタオルの模様やホテルキーリング──こんなアイテムが人気になったのも、この文化の影響です。

いまの若者にとっても、
気軽に逃避できる小さな自由をくれるムード。
週末の小旅行、海沿いのカフェ巡り、旅の思い出を部屋に飾る行為も、ぜんぶヴァケーションカルチャーの延長線上にあります。

ヴァケーション文化

ヴァケーションカルチャーの始まりは、まだ旅が「特別なイベント」だった1950年代のアメリカにあります。高速道路が整備され、モーテルが増え、車にサーフボードを積んで海へ向かうティーンや、ドライブインに集まる仲間たち──太陽の下で青春を謳歌する光景が文化の原点でした。1960年代には、カリフォルニアのサーフ&サンのイメージが全米に広がり、太陽・海・音楽・自由が若者のアイコンとなります。1970年代になると飛行機旅行が一般化し、リゾート地への旅が憧れとなり、旅先を彩る雑貨やファッションもカルチャーの一部となりました。80年代には、映画や音楽、雑誌が「バカンス=ポップで自由な青春」の象徴を決定づけ、サマーキャンプやロードトリップ、ビーチリゾートが若者のライフスタイルの中心に。こうしてヴァケーションカルチャーは、自由・リセット・開放感を与える永遠の若者文化として受け継がれてきました。

そして日本では、アメリカのヴァケーションカルチャーを受け継ぎつつ、独自の進化を遂げます。1970〜80年代には、太陽に輝く海岸線やリゾートの風景を鮮やかに描いた永井博のイラストや、シティポップの世界観を象徴する大瀧詠一のロングバージョンの楽曲に加え、鈴木英人の鮮烈でノスタルジックなイラストも登場し、夏の青春や海辺の自由な空気をビジュアルとして若者に届けました。これらのアートや音楽は、単なる休暇ではなく、恋や友情、自由を体感するライフスタイルとしてヴァケーションカルチャーを定着させます。列車や車での旅、海辺のカフェ巡り、永井博や鈴木英人風の雑誌やポスター、シティポップのサウンド──日常から抜け出す小さな非日常を楽しむ行為すべてが、この文化の象徴です。

こうしてアメリカ発の終わらない夏のムードと、日本独自のシティポップ、永井博・鈴木英人のノスタルジックなアートが融合したヴァケーションカルチャーは、現代の若者にとっても、「小さな自由とときめきを日常に持ち込む文化」として、色褪せることなく息づいています。

夏休み!とっても心地いい響きですね〜。

太陽に照らされる海、風に揺れるヤシの木、夕暮れの浜辺で流れるシティポップ。永井博や鈴木英人の鮮やかなイラスト、大瀧詠一のロングバージョンの音楽が、旅と青春の気分を彩る世界。週末の小旅行も、海辺のカフェ巡りも、日常を抜け出す瞬間も・・すべてが自由と冒険、そしてときめきの時間。ヴァケーションカルチャーは、ただの休暇じゃない。毎日を少し特別にする、心のリゾートなんです。

エスピースでは、そんなトロピカル・ドリーミーなヴァケーションカルチャーに注目しました。日常をいつでもヴァケーション気分になるような50年代から80年代の希少ヴィンテージ雑誌や書籍、作品集などのものをメインにご紹介しま〜す。さぁ、いますぐ休暇をとりましょう。

ヴァケーション|VACATION