ビックリハウス

1975年にパルコ出版から創刊されたビックリハウスは、日本のサブカルチャー雑誌です。キッチュ、ユーモア、パロディをモットーにした面白雑誌で、10代後半の読者に圧倒的な支持を集め、当時の若者文化に多大な影響を与えました。「ビックリハウスは読者の上に読者を作らず、読者の下に編集者を作る」と表明し、読者からの投稿が雑誌の柱となったビックリハウスは、数々のコーナーが作られ、パロディ雑誌として一時代を築きました。常連投稿者の中には一般人時代のタレント・歌手・俳優・作家・文化人等が多く、人気企画には「教訓カレンダー」、びっくりしたこと「ビックラゲーション」、思い込み勘違い「おもこ」、面白コラージュ「面コラ」、「筆おろし塾」「ヘンタイよいこ新聞」など、型破りな企画を読者と一緒に作りながら時代を楽しむメディアとして注目されました。また、パレットクラブ(ペーター佐藤、原田治、安西水丸、秋山育)、100%スタジオ(湯村輝彦、矢吹申彦)、WORKSHOP MU!!(真鍋立彦、中山泰、奥村靫正、立花ハジメ)、パルコの広告デザインで有名な山口はるみさんなど多くのイラストレーターが編集に携わり、究極の娯楽アート本としての一面も持ち合わせ、自由に遊ぶクリエイティブなその発想は、時代にインパクトを与え、若者文化に勢いを放ち、現在でも語り継がれる、70年代80年代を代表する元祖サブカルチャー雑誌です。