1940年代 ― 戦争と再出発
1940年代、近代的な若者文化を築き上げていく中で、アメリカの若者文化は第二次世界大戦と切り離せませんでした。多くの若者が兵士として戦場に向かい、残された人々はビッグバンドやスウィングジャズで一時の楽しみを見出しました。戦後はジュークボックスやラジオが普及し、帰還兵たちが大学進学や家庭を築く中で「ティーンエイジャー」という言葉が浸透していきます。日本では、戦中は厳しい統制下にありましたが、敗戦後の米軍統治のもとでアメリカ文化が急速に流入しました。進駐軍クラブでジャズやダンスが広まり、若者たちは進駐軍ラジオ(FEN)から流れる音楽に憧れを抱きました。街頭にはラジオや蓄音機が広まり、復興とともに「娯楽の自由」を取り戻していきました。テクノロジーとしては、ラジオ放送の本格普及が世代をつなぐ大きな役割を果たしました。ティーンエイジャーは多様な時代に憧れを抱きながら自由と豊かさを求めていきました。