コレクション: 1940s

多様な世界、時代は豊かさを求めた


1940年代
戦争時代
とティーンエイジャー

1940年代、現代的な若者文化が形成されていく中で、アメリカの若者たちは第二次世界大戦という大きな試練に直面しました。戦争が終わると、帰還兵たちは大学に進学し、家庭を築きながら社会へ復帰していきます。そのなかで、子どもでも大人でもない新しい世代を指す「ティーンエイジャー」という言葉が広く浸透していきました。音楽の世界ではフランク・シナトラの熱狂的なファンとして知られる「ボビーソクサー」と呼ばれる若い女性たちが登場し、スカートに白いソックスというスタイルで当時の流行をリードしました。彼女たちは、戦時下の緊張から解放された自由や青春の象徴でもあり、戦後アメリカのポップカルチャーの原型を形づくった存在でした。

一方、日本では戦中の厳しい統制社会を経て、敗戦後、アメリカの占領政策のもとでアメリカ文化が急速に流入しました。進駐軍クラブではジャズやダンスが広まり、若者たちは進駐軍ラジオ(FEN)から流れるスウィングやポップスの音楽に強い憧れを抱きました。ブロードウェイ映画やレコード、ラジオといった新しい娯楽が普及し、復興の中で「自由に楽しむ文化」が芽生えていきます。

テクノロジーの面でも、ラジオ放送の本格的な普及が世代をつなぐ大きな役割を果たしました。ティーンエイジャーたちは戦争の傷跡を背負いながらも、新しい音楽や映画、ファッションを通じて自由と豊かさを求め、次の時代——1950年代の若者文化の原型——を築いていったのです。

 

1940年代

世界:第二次世界大戦で日常生活や文化活動が制限される一方、戦後は復興と若者文化「ティーンエイジャー」の始まり。

アメリカ:戦時中はラジオや映画でプロパガンダが中心。戦後はスウィングジャズや映画で娯楽が復活。

日本:戦時統制の中で映画・雑誌は制限される。戦後は進駐軍文化が入り、ジーンズやジャンパーなどアメリカンカジュアルが若者の間で人気に。

 

1940年代(戦中・戦後

戦時中はサブカルチャーが大きく制限される。
終戦後、進駐軍の影響でジャズ、ブギウギ(笠置シヅ子など)が若者に浸透。米軍キャンプ文化(ダンスホール、ジュークボックス)が日本の若者の娯楽として広がる。戦後の焼け跡でアメリカ的な娯楽やファッションを真似る若者層が現れ始める。

  音楽系
1940年代:ブギウギ、進駐軍のジャズ

ファッション系
戦中は制服文化、戦後は進駐軍ファッション模倣

遊び・ライフスタイル系
1940年代:米軍キャンプ文化(ダンス・ジュークボックス)

1940年代

進駐軍ファッション模倣
ジーンズ、ジャンパー、ブーツ。アメリカ文化の象徴。

制服文化
学生服セーラー服日常着として広く着用。

エスピースはアメリカのティーンエイジャーのスタイルはとても好きです!ボビーソクサーのファッションスタイルやアメリカンカジュアル、ミリタリーファッションなど当時のライフスタイルを感じる面白そうなモノを紹介していきますね〜!