コレクション: ギャルズ|GALS

メイクも言葉も、自由を貫く私たちのプライド

ギャルズ文化

1970年代、日本ではイラストレーター山口はるみが描く健康的でセクシー、そして都会的な女性像が登場しました。彼女の作品は、それまでの清純で控えめな「女の子像」とは異なり、自立心や自由を感じさせる新しい女性像を提示しました。同じ時期にオープンした渋谷パルコは、ファッション・アート・広告を融合させ、若者に向けたライフスタイルを発信。これらが重なり合うことで、従来にない大胆でおしゃれな女性像、いわば「ギャル」の原型が社会に広まりました。

その後、1990年代に入ると「egg」などの雑誌が登場し、渋谷を中心に厚底ブーツ、ルーズソックス、日焼け肌といった独自のギャルファッションが大流行。2000年代にはプリクラやカラオケ、ケータイ文化と結びつき、ギャルは一大カルチャーへと成長しました。こうして1970年代のパルコ広告や山口はるみのビジュアルが生み出した「都会的で自由なギャル像」は、時代を超えて進化を続け、今なお日本の若者文化に大きな影響を与えています。