さらに、この流れの中で重視されたのが DIY(Do It Yourself)精神 です。これは「自分たちの手で文化をつくる」という考え方で、若者たちは自分で雑誌(ZINE)を作り、バンドを組んで自主制作のレコードを発売し、手作りのファッションやアクセサリーで個性を表現しました。商業的な大きなシステムに頼らず、仲間内のネットワークや小さなコミュニティを通じて文化を広めていくという方法が、アンダーグラウンド文化を特徴づけています。このDIY精神は、パンクZINEやインディーズ出版、同人誌文化、そして日本のアングラ演劇や漫画にも受け継がれ、後のストリートカルチャーやサブカルチャーの基盤にもなっていきました。