コレクション: アンダーグラウンド|UNDERGROUND

禁止の裏側に、真の自由が宿る

アンダーグラウンド文化

アンダーグラウンドカルチャーは、1960年代のカウンターカルチャーの中で生まれ、音楽、アート、出版などあらゆる分野で体制への反発や自由な表現を追求しました。その象徴のひとつが アンダーグラウンド・コミックス(Underground Comix) であり、特に ロバート・クラム は代表的存在でした。彼の『Zap Comix』(1968年創刊)は、既存の商業コミックが扱わなかった 性、ドラッグ、政治風刺 をテーマにし、キャラクター「Mr. Natural」や「Fritz the Cat」を通じてヒッピー文化や反体制精神をユーモラスかつ挑発的に描きました。これらのコミックスはフリーペーパーやロックのレコードジャケットとも結びつき、サイケデリック文化やロック音楽と共鳴しながら、若者の反骨精神を象徴する存在となりました。

日本では1970年代後半から1980年代にかけて、『HEAVEN』や『X-MAGAZINE JAM』 といった雑誌が登場し、ロック、ファッション、アート、サブカルチャーを独自の視点で発信しました。また、アングラ演劇 や 日本のアングラ漫画、さらに 雑誌『ガロ』 なども若者文化の重要な表現手段となり、体制や既存の商業文化に対する反発や自由な創作を示しました。

さらに、この流れの中で重視されたのが DIY(Do It Yourself)精神 です。これは「自分たちの手で文化をつくる」という考え方で、若者たちは自分で雑誌(ZINE)を作り、バンドを組んで自主制作のレコードを発売し、手作りのファッションやアクセサリーで個性を表現しました。商業的な大きなシステムに頼らず、仲間内のネットワークや小さなコミュニティを通じて文化を広めていくという方法が、アンダーグラウンド文化を特徴づけています。このDIY精神は、パンクZINEやインディーズ出版、同人誌文化、そして日本のアングラ演劇や漫画にも受け継がれ、後のストリートカルチャーやサブカルチャーの基盤にもなっていきました。

 

非常識がいずれ常識を創り、そしてまた非常識な異端者が現れ、ぶっ壊す。ある意味において若者文化はその反骨精神がぶつかり合って育んだ文化なのかもしれません。エスピースのサブメインカルチャーとして、このアンダーグランドカルチャーをおすすめしています!これからの時代に何か刺激を与えてくれそうだからです。オモシロ若者文化として70年代初期からのアンダーグランドな希少ヴィンテージ雑誌や書籍をメインに揃えていきますね。僕らが探しているものがやっとこのカルチャーで発見できるかもしれませんよ。