コレクション: 河村要助|Yosuke Kawamura 

 

河村要助(かわむら ようすけ、1944年4月28日 - 2019年6月4日)は、日本のデザイナー、イラストレーター、音楽評論家でした。東京芸術大学美術学部を卒業後、グラフィックデザイナーとして西武百貨店やパルコの広告を手がけました。また、1970年には矢吹申彦と湯村輝彦とともに「100%スタジオ」を結成し、1974年まで活動しました。その後、湯村輝彦、原田治、佐藤憲吉、大西重成と「ホームラン」というイラストレーターチームを結成しました。その後、フリーランスのイラストレーターとして活動し、『話の特集』や『MUSIC MAGAZINE』などの雑誌の表紙や挿絵を手がけました。音楽専門誌『Bad News』の創刊者の一人でもあり、音楽に関する評論やエッセイも執筆しました。また、メレンゲ・バンド「アラスカ・バンド」でトロンボーンを演奏するなど、音楽活動も行いました。日本グラフィック展年間作家最高賞や東京ADC賞、『年鑑日本のイラストレーション』作家賞などを受賞しました。河村要助は、その創造力と独特のアートスタイルにより、日本のデザインとイラストレーション界で重要な存在とされています。彼の作品はユーモアやファンタジー、サブカルチャーの要素を取り入れたものが多く、斬新なデザインと独自の表現力で多くの人々に愛されました。「エキソティカ」という著書や、「サルサ天国」「サルサ番外地」などの著作も発表し、音楽評論やエッセイも執筆しました。特にラテン音楽やジャズに対する造詣が深く、その魅力や情熱を独自の視点で解説しました。彼の作品は幅広いメディアで展示され、日本国内外での展覧会やイベントにも参加しました。また、河村の創作活動は広告や出版物にとどまらず、グラフィックデザイン、アートディレクション、舞台美術など、さまざまな分野で活躍しました。河村要助の死去後も、彼の作品や影響力は続いています。彼の才能と個性は、日本のデザイン、イラストレーション、音楽評論の分野に大きな足跡を残し、その創造力と独自の視点は、今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。