フリルが揺れるたび、日常を抜け出す小さな魔法！

ロリータ文化

日本発祥のロリータカルチャーは、1980年代にストリートで「お姫様みたいな服」を楽しむ若者たちによって誕生しました。フリルやレース、パニエを重ねたふんわりスカート、リボンやヘッドドレスなど細部までこだわった甘さ全開のファッションは、ただ可愛いだけでなく、自分自身を非日常的な世界に置く自己表現の手段として発展しました。特に「甘ロリ」は、パステルカラーや白・ピンクを基調にした明るく可愛いスタイルで、フリルやリボンなどを多用し、お姫様のような世界観を楽しむファッションとして若者の間で人気があります。

1990年代前半には雑誌やスナップで情報が広まり、ヴィクトリア調やクラシカルな要素が取り入れられることで、より上品で洗練されたスタイルに進化しました。1999年に創刊された雑誌『Gothic & Lolita Bible』により、黒を基調としたダーク系ロリータ「ゴスロリ」が注目され、甘さとダークの融合という新たな表現が広まりました。さらに、鋲やチェーン、派手なアクセサリーを取り入れた「パンクロリ」も登場し、個性や自由な精神をファッションで表現するスタイルとして支持されるようになりました。

1998年創刊の雑誌『KEROUAC』は後に『KERA』と改称され、バンギャ（ヴィジュアル系バンドの熱心な女性ファン）を中心に、パンクやロリータなどのサブカル系ファッションからカジュアル系まで幅広く扱い、音楽やストリート文化の情報も発信する媒体としてカルチャーの普及に大きく貢献しました。『KERA☆Kawaii』も登場し、より若者向けに最新ファッションやカルチャー情報を発信しました。

2000年代中盤以降は、ロリータカルチャーはジャンルの多様化が進み、アニメやゲーム文化ともリンクし、SNSの登場により国内外の若者がつながるカルチャーへと進化。甘ロリ・ゴスロリ・パンクロリの要素を自由にミックスし、自分だけの非日常世界を丸ごと演出できる、日本発の若者カルチャーとして、現在も進化し続けています。

日常に飽きたあなたへ。フリルやレースに包まれたお嬢様スタイルで、毎日をまるで物語の主人公のように変えてみよう。甘く可愛い「甘ロリ」、ダークでミステリヤスな「ゴスロリ」鋲やチェーンで個性を出す「パンクロリ」・・どれも自分だけの世界を表現する魔法。エスピースでは、服を着るだけで日常が非日常になるロリータカルチャーに注目しました。ファッションを通して、自分らしさを自由に解放できるロリータの世界を特集した希少ヴィンテージ雑誌や書籍などのものをご紹介しま〜す！この世界はハマるときっと抜け出せませんよ。