コレクション: アメトラ|AMETORA

日本の若者が創ったアメリカンスタイル

アメトラ文化

アメトラ(American Traditional)は、アメリカ東海岸のアイビーリーグの学生たちが築いたカレッジスタイルを基盤に、1950年代から世界に広がった若者文化です。ボタンダウンシャツやチノパン、紺のブレザー、ペニーローファーといった端正な装いは、Brooks BrothersやJ. Pressといった老舗ブランドによって支えられ、清潔感と知性を象徴しました。その姿は雑誌『Esquire』や『Playboy』を通じて広まり、日本では石津謙介が1951年に創業したVANジャケットが牽引役となります。特に1965年に刊行された写真集『Take Ivy』は、アメリカの学生の日常を切り取った記録として日本の若者に衝撃を与え、銀座みゆき通りに集まる「みゆき族」と呼ばれる若者たちを生み出しました。1960年代から70年代にかけては『MEN’S CLUB』や『POPEYE』といった雑誌がアメトラの着こなしを詳しく紹介し、都会の学生や若者の定番スタイルとして定着していきます。その後、1980年代には日本の影響を受けてラルフ・ローレンらデザイナーズブランドが伝統を再解釈し、2015年にはW. David Marxの著書『アメトラ』が出版、文化的意義を改めて総括しました。アメトラは単なる服装の流行にとどまらず、日本の出版物や雑誌を通して「憧れのライフスタイル」として広がり、日本の若者に支えられた若者文化の象徴として今なお語り継がれています。

 

憧れのアメリカントラッドやアイビーが時代を超えて日本人の独特のアメトラ(アメカジ)を創ってしまった。アメリカのファッション文化が日本の若者で支えられ、そしてアメリカの伝統的なファッションスタイルを救った。〜トラッドからアイビー、プレッピーの日本独自のスタイルが本国を超えていきました〜スゴイ!全盛時代の60年代から90年代にかけての日本の希少ヴィンテージ雑誌や書籍をメインに揃えていきますね。ぜひ、事実を目撃してみてください。いつ見てもカッコいいです♡